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栃木県手話通訳問題研究会

        全国手話通訳問題研究会栃木支部

6月2日 下野新聞より
宇都宮・南図書館の「おはなし会」参加した事ありますか?
6月からは、毎月第2日曜の午後2:30~3:00
おはなしのへやで手話付きのおはなし会がスタートするそうです(*^_^*)
新聞によると、耳の不自由な親子が職員に「せっかくのイベントも耳が聞こえないので十分に楽しめない。手話通訳があれば」と訴えた事で、職員の皆さんが検討し手話つきおはなし会の開催を思いついたとの内容でした。素敵な思いつきに感謝ですね。とっても楽しみです♪・・・が対象が3歳から未就学児まででした((+_+))私は見られない、残念。今月は9日です。条件に合う方は、行ってみてはいかがですか?
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手話の必要性 実感

心をつなごう 大震災メッセージ66

宇都宮市 団体職員 石井智子さん

 被災した聴覚障害者を支援するため、とちぎ視聴覚障害者情報センターの手話通訳者として宮城県亘理町に1週間、派遣されました。震災関連の情報はめまぐるしく変わります。聞こえる人なら電話で問い合わせができますが、聴覚障害者にはできません。
 家族が手話を知らない場合もあります。日常生活では互いの口の動きを見てできたコミュニケーションも、震災後の避難生活では日々変化する情報を伝えきれません。あらためて手話を取り入れた「ろう教育」が必要だと思います。

2011.6.8 下野新聞より転載


新聞切り抜き

月収15万円「体も心もぼろぼろ」 手話通訳者、過酷な勤務

月収15万円「体も心もぼろぼろ」 手話通訳者、過酷な勤務

 「肩や首の痛みを放っておいたら鬱状態になった。体も心もぼろぼろだった」。長崎県障害福祉課の元嘱託職員の女性(61)は頸肩腕障害になった苦しみを明かす。

1、2時間連続も…頭痛、不眠に苦しむ

 発症したのは、手話通訳者として長崎県に採用され3、4年がたったころ。通訳を終えるたびに頭痛がし、夜は眠れなかった。目を閉じてもまぶたの裏に手話をする手がひらひらと映ったのが辛かったという。

 夜間や休日も講習会やサークルに参加するなど「手話にどっぷりつかる生活を続けていた」。人の話を無意識のうちに頭の中で手話に変換するほどのめりこんだが、頸肩腕障害と診断された後、仕事以外の活動をやめて、ようやく楽になったという。

 手話通訳者は、耳の聞こえない人に手話が見えやすいよう、基本の姿勢は中腰だ。手話の文法は日本語と異なり、外国語の通訳と同じほど神経も使うという。このため、続けられるのは通常、15~20分が限界だが、現状では、講演や会議で休憩なしに1、2時間通して通訳することもある。

「好きでないと続けられない」

 ただでさえ重労働なうえに、人手も不足している。全国手話通訳問題研究会によると、平成18年10月に完全施行された障害者自立支援法は市町村に手話通訳者の設置を義務づけたが、22年度末で設置できた市町村は29%にとどまるという。

 人手不足の背景には待遇の悪さがあるという。兵庫県内の団体職員の男性(31)は手話通訳者を養成する学校で手話を学び職についたが、月収は15万円。結婚して家族を養うという将来も描けない。「正職員でまだ恵まれている方だが、好きでないと続けられない仕事」という。

 頸肩腕障害に詳しい垰田(たおだ)和史(かずし)・滋賀医科大准教授(労働衛生学)は「手話通訳者は聴覚障害者の役に立ちたいという一心で際限なく働き続けようとする上に、簡単に休める環境になく、我慢を重ねて症状を悪化させることが多い。高度な専門技術が要請されることから、人手不足を解消するには計画的な養成と一定の処遇が必要になる」としている。

<2011.6.4 産経新聞から転載>

激務改善なく…手話通訳者、5人に1人が「頸肩腕障害」

激務改善なく…手話通訳者、5人に1人が「頸肩腕障害」

 耳が聞こえない人に言葉を手話で伝える「手話通訳者」の約8割が肩凝りを訴え、5人に1人が「頸肩腕障害(けいけんわんしょうがい)」を発症している可能性が高いことが、「全国手話通訳問題研究会」(京都市)の調査で分かった。20年前と比べほとんど改善していない。手話通訳者は首相会見の同時通訳など専門性が高いが、見た目以上に仕事はハードだ。研究会は、仕事の質の割に待遇と人手が十分でないことが原因とみている。

官邸手話通訳
手話通訳付きで記者会見する枝野官房長官=3月14日夜、首相官邸

 頸肩腕障害は、同じ姿勢のまま繰り返し手を使い続けることで、凝りやしびれに加え体のだるさや吐き気、睡眠障害などを引き起こす職業病。手話通訳者のほか、保育士やOA機器を使う会社員も発症する。

 調査は昨年9月、全国の手話通訳者1535人を対象に実施。首、肩、腕、手のどこかに常に痛みやしびれを感じている手話通訳者は20.2%で、10年前の調査(20.4%)の横ばい。20年前(24.2%)からも改善されていなかった。

 また、痛みやしびれを伴う頸肩腕障害の前兆となる凝りは「いつも」と「時々」を合わせると肩79.8%、首68.0%にのぼったほか、目の疲れを訴える人も77.8%にのぼった。

 研究会の森川美恵子理事は「専門的な仕事なのに、待遇が悪く、なり手がいないから、特定の人に仕事が集中する。健康問題を解決するには、社会の理解が欠かせない」と話している。

【用語解説】手話通訳者

 健常者の話を手話に変え、聴覚障害者の手話を話し言葉に置き換える専門職。手話通訳技能認定試験を合格した厚生労働大臣公認の「手話通訳士」のほか、都道府県などに認定される人もいる。今年2月1日現在の手話通訳士は2614人。

<2011.6.4 産経新聞からの転載>

手話辞典:新たに2000例 「携帯電話」「メタボ」も

手話辞典:新たに2000例 「携帯電話」「メタボ」も

 全日本聾唖(ろうあ)連盟が手話辞典を14年ぶりに改訂し、「新日本語-手話辞典」として今月から全国の書店で販売を始めた。イラストを使って手話での動作を解説。新たに手話で表現するようになった単語や用例など旧版に比べ約2000例増やした。

新手話辞典
14年ぶりに改訂された新日本語-手話辞典
=厚生労働省で2011年6月2日、石川隆宣撮影



 2年前から改訂作業を進め、「携帯電話」「メタボリック症候群」といった言葉を充実させた。

 手話の解説書が69年に初めて発行されてから約40年。編集者は「手話通訳のサークルも増え、手話を使う人は30万人を超えるのではないか。標準的な手話の普及に役立ててほしい」としている。中央法規出版、B5判1808ページ、2万3100円。
【石川隆宣】

毎日新聞 2011年6月2日 22時52分(最終更新 6月3日 0時22分)